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大規模屋根補修【工場・施設・倉庫】

大規模な屋根補修工事には、数百万円から数千万円の工事が一般的であります。そんな大型施設の屋根工事ですが、ポイントを抑えれば、工事費用をかなり抑えられます。

大型施設の屋根の種類

屋根の面積が一般住宅の何倍も広く、人が住むための建造物ではない為、機能性を重視する傾向にあります。
そこで用いられるのが金属屋根で、特に現在主流となっているのが、折版屋根(せっぱんやね)と言われるものです。

折版屋根

工場や倉庫だけではなく、体育館や駐輪場の屋根などさまざまな場所で活躍している折版屋根です。
1枚の金属板をロール成型したシンプルな構造で、施工価格を抑えられ長期に渡りメンテナンスフリーが期待出来ます。二重葺き断熱工法にする事により、雨音対策や遮熱対策にに効果を発揮します。又、裏打ち材と併用により耐火性に優れています。様々な形状の折版を取り揃えており、建物のイメージに合わせた外観を演出出来ます。

屋根のタイプ

二重葺きタイプ

断熱材を用いて室温の調整、騒音も遮断

嵌合タイプ

表面にボルトが出ない、景観重視

ボルトタイプ

折版より安価だが、ボルトが出ている分錆びやすい

はぜ締タイプ

防水性に優れ、安価で工期短縮

わん曲加工

曲線をつけることで積雪地域に力を発揮します

波型ストレート

波形スレートはひと昔前工場などでよく用いられる屋根材です。粘土岩などから造られたもので、戦前から工場の屋根材の主流とされてきました。
古い波形スレートにはアスベストが使われていましたが、現在ではノンアスベスト素材となっています。
 
高温や酸性による劣化はありますが、多少のことでは変化がなく、強い耐久性があり雨にも強く、腐食や錆などもありません。
そして、金属と異なり素材そのものが騒音を生みにくく、遮音性に優れています。
防火性・耐火性に優れていますので、国土交通省から認定をうけるほど優れた耐火性を備えています。

工法について

葺き替え

基本的に屋根は、経年劣化が進むと葺き替え工事が必要になってきます。
古くなった金属屋根は、錆などで屋根に穴が空き雨漏りの原因になり、屋内の機械設備の故障などにつながるため、新しい屋根材に葺き替える必要があります。
工場の葺き替え工事では、面積分の屋根材、足場代、屋根材の撤去費用、工期に合わせた人件費などがかかります。
現在の波形スレートには少ないようですが、アスベストに注意が必要です。
一昔前のスレートになると、アスベストが惜しげも無く使用されたものが多々あります。
そういった場合、撤去時にアスベストが舞う危険性があるため、それなりの撤去費用がかかってしまいます。
使用アスベストのレベルによりますが1㎥に対し、3万円以上かかる想定をしたほうがよいでしょう。

カバー工法

カバー工法は、古い屋根材の上に新しい屋根材を葺く工法です。既存屋根と遮断する為に屋根の形状によってアスファルトルーフィングや裏貼ペフ等を施工します。
撤去費用が発生しないので、基本的に安価で、工期も短縮できる工法となります。
アスベストを使用した屋根や工場の稼働を止められない場合などに、葺き替えよりもカバー工法が重宝されます。
工事にかけられる費用、工期など無理の無い範囲で工事内容を選択しましょう。

屋根塗装

塗装の場合、前述した工法とは異なってきます。
塗装工事の流れとしては、足場設置⇒高圧洗浄⇒下塗り⇒中塗り⇒上塗りといった流れになります。
1工程につき1日はかかりますので、工期としては5日前後かかります。

室内環境対策と省エネ

工場は空気の循環が悪く、夏場は冷房や空調をフル稼働させても暑くなり、工場内の温度が上昇してしまうと、機械だけでなく働く人たちにも熱中症などの悪影響を及ぼしてしまいます。
省エネで効率のいい暑さ対策を行うには、暑さの原因となっている、外からの熱を工場内に入れないということがカギとなります。

遮熱塗料

近年の遮熱塗料は性質が上がり耐久性が上がるようになってきました。
屋根用の遮熱塗料には水溶・溶剤タイプがあり、ウレタン・アクリルシリコン・フッ素などがあります。

遮熱剤

赤外線などの熱線を反射する特性をもったアルミニウムが使用されています。
遮熱材の種類としては、防水シートの片面にアルミを蒸着したものや、ポリスチレンの両面にアルミ箔を張ったものなどが代表的です。

断熱材

冬場の冷たい空気の侵入を防ぎ、夏場の熱い空気の侵入を防ぐのが断熱材です。
ガラス短繊維や岩石を溶かして綿状にしたものが断熱材に使われます。
断熱材は天井や壁に入れ込みますが、内部結露などを起こし、柱などを傷つけてしまうことがあるので、防湿シートなどと併用して施工します。
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